パッチテストについてご案内

パッチテストについて

＜はじめに＞
パッチテスト(貼付試験)は、皮膚病の原因を調べるために、患者さんの皮膚(背中など)に原因と思われる物質を48時間貼り付けて、反応が出るかどうかを調べる検査です．

＜検査対象＞
主に、以下の皮膚病の原因を調べるために用いられます．
・接触皮膚炎（かぶれ・手荒れ・毛染めかぶれ）
・汗疱性湿疹・掌蹠膿疱症
・口腔扁平苔癬

＜材料と方法＞
当院では、日本皮膚免疫アレルギー学会が推奨するジャパニーズスタンダードアレルゲンというかぶれやすい物質24種類のうち、22種類を一度に検査できるパッチテストパネル(S)《佐藤製薬》という製品で検査を行っています．

検査キットを常備できないため、検査日は診察後に後日のご予約になります．

患者さんや歯科医師から「金属パッチテスト」についてご質問をいただくことがあります．
銀歯などの歯科金属に対するアレルギー反応が汗疱性湿疹や口腔扁平苔癬の原因になっていることがあり、原因金属を発見し除去するための検査です．

当院で使用しているパッチテストパネル(S)《佐藤製薬》には原因頻度の高いニッケル・コバルト・クロム・金が含まれています．
なお、この4種類以外のパラジウムや水銀などの金属は行っておりませんのでご了承下さい．

また、持ち込みの化粧品など個別のパッチテストや、薬疹の原因を調べる薬剤パッチテストも行っておりません．

＜留意点＞
パッチテストは、患者さんの「からだ」を使った検査なので100%安全な検査ではありません．
また、妊婦や授乳婦にはできません．
検査の有用性やリスク、料金をご説明し、ご納得いただいてから検査を行いますので、
お電話でのご質問にはお答えできませんのでご了承下さい．

＜金属パッチテストご相談施設＞
紹介状と予約が必要です
◎三重大学病院　皮膚科
◎三重中央医療センター　皮膚科
◎鈴鹿中央総合病院　皮膚科

以上