【診療情報】2024年1月8日版

◎湯たんぽは危険です.使わないでください.

例年、寒くなると湯たんぽによる「すね」のヤケドが増えます.

45℃程度でも1時間接触していると深いヤケドになり、治るまで2〜3ヶ月かかり、ヤケド痕の醜形が残ります.
電気毛布や電気アンカなど温度調節ができる器具を使いましょう.

◎冬季になり疥癬(かいせん)が増えてきました

津市・亀山市で再び疥癬感染者が増えて参りました.

疥癬は、全身にかゆみを伴う発疹ができる伝染病です.
ヒゼンダニが人から人へ伝染し、皮膚の中へ寄生して産卵し幼虫が生まれて発疹が拡大します.

従来は高齢者の施設で流行する疾患でしたが、近年の傾向は公衆浴場や温泉を利用されている方が感染し、さらに家族に伝染する事例が増えてきました.
浴場の洗い場のイスは石鹸で洗ってから座り、脱衣場のイスには座らないことが賢明です.

夜間、わき・おなか・股部がかゆい、ステロイドを外用しても治らない、家族に同症があるなどの場合は、お近くの皮膚科を受診してください.

「疥癬」マルホ株式会社
「疥癬」日本皮膚科学会

◎アナフィラキシー症状は救急車を呼びましょう

強いアレルギー反応で血圧が下がって心臓が止まったり呼吸ができなくなる症状をアナフィラキシーと言い、生命に関わる症状なのですぐに治療が必要です.

原因は、ハチ刺症、ムカデ刺症、食物アレルギー、薬剤アレルギーです.
気分が悪い、冷や汗、じんま疹、咳が出る、息苦しい、お腹が痛いなどの症状が出たら周囲の人に声をかけて救急車(119番)を呼んでください.

「アナフィラキシー」日本アレルギー学会