【診療情報】2023年2月21日版

◎疥癬(かいせん)が流行しています

昨年来、津市・亀山市で流行していた疥癬が、鈴鹿市、伊賀市、北勢地区に拡大しています.

疥癬は、全身にかゆみを伴う発疹ができる伝染病です.
ヒゼンダニが人から人へ伝染し、皮膚の中へ寄生して産卵し幼虫が生まれて発疹が拡大します.

従来は高齢者の施設で流行する疾患でしたが、近年の傾向は公衆浴場や温泉を利用されている方が感染し、さらに家族に伝染することが多くなってきました.

夜間、わき・おなか・股部がかゆい、ステロイドを外用しても治らない、家族に同症があるなどの場合は、お近くの皮膚科を受診してください.

「疥癬」マルホ株式会社
「疥癬」日本皮膚科学会

◎アナフィラキシー症状は救急車を呼びましょう

強いアレルギー反応で血圧が下がって心臓が止まったり呼吸ができなくなる症状をアナフィラキシーと言い、生命に関わる症状なのですぐに治療が必要です.

原因は、ハチ刺症、ムカデ刺症、食物アレルギー、薬剤アレルギーです.
気分が悪い、冷や汗、じんま疹、咳が出る、息苦しい、お腹が痛いなどの症状が出たら周囲の人に声をかけて救急車(119番)を呼んでください.

「アナフィラキシー」日本アレルギー学会